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ヴァンス ((90482) Orcus I Vanth) は、冥王星族の太陽系外縁天体で準惑星候補であるオルクスの衛星である。ハッブル宇宙望遠鏡によって2005年11月13日に撮影された写真からパロマー天文台の M. E. Brown と T.-A. Suer が発見し、2007年2月22日の国際天文学連合回報 (IAUC) 8812 で公表された〔。 ヴァンスの公転軌道は真円に近く、公転周期は約10日である。ブラウンは冥王星とカロンのように、ヴァンスも潮汐力によって自転と公転の同期が起こり、オルクスに同じ面を向けた状態で固定されていると考えている〔。この衛星はオルクスから0.25秒離れた場所で発見され、明るさは2.7±0.1等違っていた〔。アルベドがオルクスと同じだと仮定すると、直径は250km程度、オルクスの4分の1から3分の1となる〔。ヴァンスはオルクスより赤いので、アルベドはオルクスの半分と仮定することもできるが、そうすると直径は640kmにもなる〔。この衛星は、知られている他の衝突によって出来た衛星とも、外縁天体が捕獲されて衛星になったものとも似ていない〔。 == 名前 == ブラウンは2009年3月23日に、自分のコラムの読者たちに衛星の名前の候補を募った。エトルリア人の神話に登場する、死せる魂を冥界へ導く有翼の死神に由来する“ヴァンス”への投票が最も多く、ブラウンはこれを4月5日に国際天文学連合の小天体命名委員会に申請し、翌2010年の3月末に正式承認された。この名前を最初に提案したのはソーニャ・ターフェ (Sonya Taaffe) であった。 ヴァンスはしばしばカルン(ギリシア神話のカロンに同じ)と共に描かれることから、エトルリア神話のオルクスとローマ神話のプルートーの関係に合わせてオルクスの衛星の名に選ばれた(外縁天体のオルクスは、海王星との軌道共鳴によって太陽を中心にして冥王星の軌道とちょうど対称形の軌道を回っていることから、「アンチ・プルート」の異名を持つ)。ブラウンは、ヴァンスの自転と公転が同期しているらしいことに関して「もしヴァンスが臨終の瞬間から冥界に着くまで死せる魂を導くのなら、彼女の顔は常にオルクスの方を向いているはずだ」というターフェの言葉を引用している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴァンス (衛星)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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